一部のモルガン銀貨の値段が高い理由

 

アンティークコインの中には、一部ですが値段が1桁2桁違う場合があります。

 

特に有名なのが、モルガン銀貨です。

 

安ければ1万円又はそれ以下で購入することも出来る、まさに初心者にぴったりな銀貨です。

 

しかし、年代や造幣局、グレードによっては5000万円を超える物もあります。

 

モルガン銀貨は基本的なデザインが同じです。

 

double dieとかもありますが、基本は同じです。

 

状態が良い、つまりグレードが高い物は値段が高い、というのは普通のことです。

 

なのに何故そこまで幅広い価格の差がついてしまうのか、について説明します。

 

 

 

 

 

1.発行枚数が少ない


モルガン銀貨は1878~1921年(1905年~1920年は発行無し)まで発行されていました。

 

しかし、その時の事情により造幣局や年代によって発行枚数が大きく異なります。

 

1000万枚以上発行されたときもあれば、10万枚しか発行されていない場合もあります。

 

発行枚数が少ないものであれば、グレードが低くても数十万円は当たり前です。

 

元々製造されていないことから、希少性が高いと評価されて値段が高くなります。

 

その中で傷が少なく、未使用品の高グレードと評価されれば更に高くなります。

 

ただし、発行枚数が多くても現存枚数が少ない場合もあります。

 

現存枚数については、次でご説明します。

 

 

 

2.発行枚数は多いが現存枚数が少ない


1.で現存枚数が少ないものが高いと説明しましたが、一部例外もあります。

 

発行枚数が多くても、現存枚数が少ない場合があります。

 

モルガン銀貨は90%が銀、残り10%が銅で出来ています。

 

そのため銀が不足した時には銀貨や銀塊を溶かす、ということがしばしばありました。

 

モルガン銀貨もその対象に含まれており、大量に溶かされた経緯があります。

 

その際の選定基準は不明ですが、一部年代及び造幣局の銀貨が集中的に溶かされています。

 

発行枚数は多くても、その殆どが融解されてしまって残っていない事があります。

 

その結果、現存枚数が少ないレア物として扱われるようになり高値で取引されています。

 

特にその中でも未使用品はMS61でも50万以上する場合もあります。

 

ただし同じ年代でも造幣局が違えば格安で売買されている場合もあります。

 

値段の高いモルガン銀貨を見つけたら、高い理由を調べてみることが重要です。

 

 

3.グレードが高い


これは他のコインでも言えることですが、グレードが高い物は基本的に値段が高いです。

 

むしろグレードは高いのに値段が安い、というのはそれだけ数が多い事を意味します。

 

数が多すぎて欲しい人の手に渡りきっているのにまだ余っている、という可能性があります。

 

現存枚数が多いと、グレードが高いものも多くなります。

 

現存枚数が少なく、グレードが高い物が5000万円を超える物に該当します。

 

まだアンティークコインを買ったことがない、という方は現存枚数が多くてグレードが高い物が

オススメです。

 

状態が良いのに手頃な価格で買える、というのはとても魅力的です。

 

逆にグレードが低いのに値段が高い、というのもあります。

 

これは現存枚数が少ない物に多く、違う年代・造幣局の未使用品より高値がつく物もあります。

 

 

 

4.珍しいエラーがある


 

どのコインにもありますが、エラーコインが存在します。

 

紀元前やスペインのコブコインでは当たり前ですが、打刻のズレとかミントマークがずれていたりするのがあります。

 

しかし、モルガン銀貨の場合は少し特殊です。

 

イーグルの羽の数が多かったり、リバティが二重になっていたりとある程度の偏りがあります。

 

これらの場合はPCGSやNGCの鑑定結果にしっかりと記載されます。

 

PCGS MS61 doubledieといった表記が入ります。いろいろな種類があるのですべてを把握するのは困難です。

 

こんなのもあるんだ、程度に思って頂ければ問題ありません。

 

エラー内容によっては大幅に値段が変わることもあるので、エラーコインの場合はよく調べてみましょう。

 

 

 

主な項目はこの4点です。

 

 

これらをまとめますと、理想的なのは

・発行枚数が少ないor現存枚数が少ない高グレードコイン

ということになります。

 

当たり前といえば当たり前ですが、ただ単に値段が高値に設定されている場合もあります。

 

高値なのにはそれなりの理由があります。

 

本当にそれがレア物なのか、調べてから買う事も大事です。